けっこう年代モノのじゅうたんの加工用ミシン。
2018/02/28
これまでにもじゅうたんの加工については何度か書いていますが、また書いちゃいます!
なんでかって言うと、わたし、けっこうじゅうたんのカットロック(じゅうたんを切って縁をロックミシンで縫うこと)が好きなんです。
基本、ひとりで黙々と作業するわけなんですが、そのひとりの時間がすごく集中力が上がってる気がして楽しい。
へんですか?
まあ人それぞれということで...
では、作業工程を簡単に説明します。
こちらは、加工するサイズを書いた紙です。
左側がお客様が書いてきてくださったもの。そして右側が、この紙を裏返して、線をなぞったもの。当然左右反転しています。
どうしてこんなことをするかというと、じゅうたんに印を付けるのが、裏側だからです。
じゅうたんも裏向けるので、当然図面も裏向きになります。
頭で考えれば裏向きの図面を書かなくても、できるっちゃあできる。
でも!!!
万が一間違うこともある!念には念を。確認するときもしやすい。
今回のように角を切る場合は必ず何度も確認します。
そして、いよいよじゅうたんの裏にしるし付け。2メートルもあるでっかくて重い三角定規を使って、直角を確認しながら線を付けています。
ただ、じゅうたんってどうしても左右で長さが少し違ったり、角が直角でなかったりします。
また、お家のお部屋の方も多少のサイズのずれがあります。
だから、既製品のじゅうたんや、サイズ加工したじゅうたんをお部屋に敷いたときに、多少隙間があいたり、ちょっと大きかったりすることがどうしても起こってしまいます。
もうこれは、
申し訳ありません! こういうものなんです。
と言うしかなく、すみからすみまでピッタリとじゅうたんを敷きたい方には、現場合わせ加工をおすすめしています。
これは、実際にお部屋に大きいサイズのじゅうたんを持っていき、そこで壁に沿わせてじゅうたんをカットしていき、ミシンで縫うという加工です。
お値段は高くなりますが、ピッタリきれいに納まります。
話は戻りますが、じゅうたんに印を付けたら、カットしてミシンで縫っていきます。
ミシンで縫っているところを動画で取りました。短いんですがね。
このミシン、かなりの年代モノ。多分30年以上経っているんじゃないかなー。
このミシンを作っていた会社も、修理をしてくれていた会社も今はありません。
今しかのには、このミシンが5台あって、調子いいのが2台。ちょっと調子悪いのが1台。あとは壊れています。
今使えるミシンは、自分たちで壊れているミシンの部品を付け換えて何とか使えています...
『しかの』にとって、貴重なミシン。本当にもう無いみたいですね。
誰か売ってるところ知りませんかー?
このミシンが壊れないように、いつもお手入れは欠かせません。
エアーでホコリを飛ばして、油を差して片付けます。
私にとって、相棒の大事なミシン。
使うときには、「がんばって縫ってね」
使い終わったら、「ありがとう」
と声を掛け、壊れませんように...と祈っています。